◆STEP1 SDGsについて知る・行動計画に合ったSDGsのテーマを探す
STEP1では、SDGs(Sustainable Development Goals、持続可能な開発目標)への取り組みをはじめる第一歩として、SDGsについて知り、行動計画に合ったSDGsのテーマを探す方法をご紹介します。
SDGsとは、2015年に国連で採択された「我々の世界を変革する 持続可能な開発のための2030アジェンダ」にまとめられた、17のゴールと169のターゲットのことです。
SDGsをはじめることは、持続可能な社会と環境の構築をするための運動に参加することを意味します。誰でも簡単にできますが、ゴールが漠然としているため、ここでは具体的にどのように取り組めばよいかを解説していきます。
まずは、My SDGsを見つけ、取り組むことを宣言し、行動をはじめてみましょう。
(1)My SDGsを見つける
SDGsのゴールは17あるので、すべて一度に取り組むのは現実的ではありません。そこで、どのゴールが自分にとって大事かを見つけましょう。これを「My SDGs」と呼びます。
まず、総務省が表示しているSDGsにざっと目を通し、どんな困った状況があるか、どんな人が苦しんでいるかをイメージします。
参照(総務省 SDGs):
https://www.soumu.go.jp/toukei_toukatsu/index/kokusai/02toukatsu01_04000212.html
次に、SDGsの17のゴールで印象に残るものや興味が湧くものすべてに〇をつけ、情熱や使命感を感じる順に並べます。好き・得意・おもしろい・価値があると感じる・自分ならできそう・自分の人生とつながりがありそう・放ってはおけないなどの気持ちがあるかどうかを基準にするとわかりやすいでしょう。
最後に、最も大事だと思うSDGsのゴールを直感で選びます。個人の場合は、〇をつけた中で優先順位が高かったものをMy SDGsとします。会社や集団の場合は、以下のように選んでみてください。
・リーダーのMy SDGsを「会社のSDGs」とする
・社員にアンケートをとって多くの票を集めたものにする
・経営理念や長期方針で重視されているものと近いものを選ぶ
(2)SDGsに取り組むことを宣言する
My SDGsが決まったら、取り組むことを具体的に文字にして宣言します。「〇〇に取り組む」だけでなく、「〇〇のゴールを達成するために〇〇をする」のように、具体的にどんな行動をするかがわかると理想的です。
会社の場合は、社員の宣言を募り、取りまとめてみましょう。若手社員を巻き込み、一斉メール・SNS・チャットツールなどを使い、参加しやすい雰囲気を作るのがポイントです。SDGsのシンボルマークを身につけることや、名刺やHPに掲載することも意思表明につながります。
(3)行動する
My SDGsを決め、取り組むことを宣言したら、次は行動します。個人の取り組みは簡単にできるので、まずは個人ではじめましょう。例えば、手洗いをきちんとすることは、ゴール3「すべての人に健康と福祉を」につながるなど、すでに行っている行動もSDGsに貢献しているものが多くあります。
行動を通じて個人の理解が深まると、会社でできることも見えてくるでしょう。STEP2では、事業としての行動計画書の作り方を解説します。
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